■ 会社でも家庭でも、“ちゃんとした顔”でやり過ごしているあなたへ
とくに大きな事件があったわけじゃない。
でも、どこか心が重たい。
朝の電車が、いつもより少し遠く感じる。
「たぶん、疲れてるだけだ」
「このくらい、みんな我慢してる」
「俺より大変な人は、もっといる」
そう言い聞かせて、今日も仕事に行く。
──でも、それ、「黄色信号」かもしれません。
■ 心理カウンセリングが必要な人は、“弱い人”じゃない
世間ではまだ、「カウンセリングを受ける=病んでる人」みたいな誤解がある。
けど実際はまったく逆。
“頑張りすぎてしまう人”
“人に弱音を吐けない人”
“自分でなんとかしようとする人”
こういう人こそ、心のどこかでギリギリになっていたりする。
■ 心理カウンセリングが必要かもしれない人の“さりげない兆候”
◆ 1. 「仕事が手につかない」のに、言い訳を探している
- 集中できない
- 頭が回らない
- でも「忙しいからだ」と自分をごまかしてる
実はこれ、“心が疲れているサイン”かもしれません。
◆ 2. 「なんか最近、笑ってないな」とふと思ったとき
- 表情筋が動いてない
- 好きだったことにも興味が湧かない
- 人と話してても“表面のやりとり”だけ
これ、“感情の温度が下がっている”状態。
◆ 3. 自分のミスに、異常に落ち込む
- ミス=「自分がダメな人間」という思考に直結する
- 反省が止まらず、自分を責め続ける
→ これ、過去の未処理な感情や価値観の“歪み”が原因だったりします。
◆ 4. 誰かといると安心するけど、ひとりになるとドッと疲れる
- 無理に“いい人”を演じてないか?
- “ちゃんとしてる自分”に縛られていないか?
→ これも、心のエネルギーが枯れかけてるサインです。
■ 事例:50代の営業部長が初めてカウンセリングを受けた理由
ある企業の営業部長(52歳・男性)は、「うちはメンタル強い人間しかいない」と言っていたが、ある日、突然こう言った。
「部下の前では言えないんですが…正直、最近夜がきつくて。」
カウンセリングの中で出てきたのは、過去に積み重なった“無理の履歴”。
- 「あのときも、我慢して乗り切った」
- 「ここで弱音を吐いたら負けだった」
- 「でも、もう限界かも…」
数回のセッションで少しずつ言葉が出てきて、最後にはこんな言葉を残した。
「話すって、こんなに“荷物が軽くなる”ことなんですね。」
■ カウンセリングは、心の“点検”であって“修理”だけじゃない
車は、異音がする前に点検に出す。
体も、痛くなる前に健康診断を受ける。
なのに、心だけは──
「限界まで我慢してから」「もう壊れてから」
じゃないと動かない人が多い。
でも、カウンセリングは“壊れてから”じゃなくて、“重たくなる前”に使っていいんです。
■ まとめ:心理カウンセリングが必要なのは、こういう人
✔️「人には言えないけど、自分の中に“引っかかり”がある」
✔️「このままだと、何かが崩れる気がする」
✔️「言葉にならないけど、誰かに聞いてほしいことがある」
そんなとき、心理カウンセリングは“心の安全地帯”になります。
話すことで、自分の中の「整い方」が変わる。
感情の“渋滞”が少しずつ、解消されていく。