■ 「元気か?」って聞かれたら、たぶん「うん」って答える。
でも、心のどこかで思ってる。
- 「最近ずっと疲れてる気がする」
- 「別に何があったわけじゃないけど、朝がしんどい」
- 「誰かに会うのが、ちょっとめんどくさい」
- 「気力が湧かないのは、ただの甘えかも」
そんなふうに思いながらも、今日もちゃんと仕事はこなしている。
■ “体調不良”と違って、これは数値にも目に見える形にも出ない。
頭痛でも熱でもない。
でも、妙にミスが増えた。集中力がもたない。
とっさに出る言葉が、ちょっとだけトゲっぽい。
いつの間にか、“余裕のない自分”がデフォルトになってる。
なのに、誰にも気づかれない。
それどころか、評価はむしろ高かったりする。
だから、自分でも気づけない。
■ この不調は、“頑張れてしまう人”にしか出ない
ちゃんとやれる。無理もきく。責任感もある。
…そんな人に限って、この“不調”は忍び込んでくる。
なぜなら、「止まる理由がないから」。
止まるのはダメなこと、止まれるのは弱い人、そんな思い込みが、心をだんだんすり減らしていく。
■ 「ちゃんとしてる自分」じゃないと、愛されない気がしていませんか?
これはよくある話です。
何かをこなすことで、自分の価値を感じてきた人ほど、“何もできない自分”に強烈な不安を感じる。
でも本当は、あなたの価値は「頑張ってるかどうか」で決まるものじゃない。
むしろ、「頑張れない自分」にも優しくできることが、ほんとうの回復のスタートです。
■ こんなときは、“心の見え方”が変わっているサインです
- なぜか人と話すのがめんどうになった
- 毎日、何かに追われてる感じがする
- 好きだったはずのことに、反応できない
- 目の前の仕事を「ただこなす」モードになってる
- ふと、「このままでいいのかな」と思うことがある
ひとつでも当てはまったなら、あなたはすでに、「うまく説明できない不調」の入り口にいるのかもしれません。
■ 対処法じゃなく、「対話」が必要なタイミングがあります。
これ、病気じゃない。
でも、「放っておいていいもの」でもない。
セルフケアでどうにかできる範囲を、ちょっと超えてきてる。
そんなときこそ必要なのが、「誰にも気を遣わずに、自分のことを話せる場所」です。
心理カウンセリングは、“問題を解決する”というよりも、“問題と向き合える自分を取り戻す”ための時間なのかもしれません。
■まとめ:「うまく説明できない不調」に、名前をつけてあげよう。
人に話すと「それくらい誰でもあるよ」と流されるようなことこそ、あなたにとっては重大なサインかもしれません。
- ちゃんとやれてるのに、しんどい
- 何も失ってないのに、心が満たされない
- 泣くほどじゃないけど、笑えてない
そんな状態が続く前に、「ちょっと立ち止まっていいんだ」と思える場所に出会ってほしい。
「話すことなんてない」人にこそ、カウンセリングは必要です。
話すことで、自分が自分に気づくから。