「自己肯定感を上げるには?」〜“できる自分”じゃなく、“自分でいい”と感じられる力〜

あなたもこういうことありませんか?

あるクライアントさんの話をします。
40代、都内在住の男性。大手企業の中間管理職で、家庭もあって一見「ちゃんとした人」。

でも、こう言いました。

「自分には誇れるようなスキルもないし、今のポジションだって、たまたま居残ってるだけです。周りはみんな優秀で、正直、自信なんてないです」

これ、彼だけじゃないんですよね。
むしろ、「優秀そうに見える人」ほど、自己肯定感が下がりがちです。


なぜか?

自己肯定感って、成績とかスキルとか、外からの評価では育ちません。
むしろ「がんばって得た評価」で一瞬上がったように見えても、時間と共にまた空っぽになります。

たとえば、テストで100点取って「やった!」と思っても、それは「100点の自分」を肯定してるだけ。
つまり「点数が悪かったら、自分には価値がない」と感じてしまう構造です。


じゃあどうすればいいの?

これは、超・地味だけど効果のある方法です。

「自分を説明しない時間」を持つこと。

なにそれ?って思いますよね。
たとえば、カフェでぼーっとしている時間、誰にも説明しない自分がそこにいます。

SNSで発信もしない、仕事もしない、誰かに「あなた何やってる人?」って聞かれることもない。
ただそこにいる。

この「説明不要の自分」として過ごす時間こそ、自己肯定感の土台を整える時間なんです。
自分が「存在してる」だけでOK、って感覚を、まず身体に思い出させる。


そしてもうひとつ。

自分の「しんどかった過去」を否定しない。

ある女性のクライアントが、うつ状態から立ち直りかけているときに言ったことがあります。

「何もできなかった自分が情けなくて、あの時間を思い出すだけで辛いです」

でも、あの時期に何もできなかったのは、「自分を守る力」がちゃんと働いていたからかもしれない。

たとえば、過去の自分に手紙を書くなら、こんなふうに。

「あのとき、あなたはがんばらないという選択をした。
それは、生きるために必要だったんだと思うよ。よく選んだね。えらいよ。」

この視点が入ると、過去の「ダメな自分」すら肯定できるようになります。
ここまでくると、自己肯定感は「育てる」ものではなく、「ほどく」ものだと気づきます。


まとめ:

自己肯定感を上げるというより、「誰かに説明する必要のない自分」や「つらかった過去すら抱きしめられる自分」に戻っていく旅です。

BMPでは、こうした“ほどいていく”プロセスを大事にしています。
ビジネスや人生の成果は、そのあと自然とついてくるもの。
なぜなら、自分にOKを出せる人は、どんな選択にも「意味」を感じられるから。

あなたのままで、じゅうぶん価値がある。
まずはそこから始めましょう。

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