■ 褒められるたびに、モヤモヤする人たちへ。
「すごいですね」って言われても「いやいや…」と笑ってごまかす。
「よくやったね」って言われても「いえ、たまたまです」と言いたくなる。
──そうやって、心のどこかでずっと“受け取るのが怖い”って思ってないだろうか?
■ なぜ、褒め言葉が“刺さる”のか?
30代・IT企業のマネージャーをしているクライアントの話。
先日、部下からこんな言葉をもらったという。
「◯◯さんって、なんだかんだ、ちゃんと見てくれてるんですよね」
それを聞いて、彼はこう思った。
「いや、そんな立派な人間じゃないし…」
そして少しして、LINEでこう打ち明けてくれた。
「褒められると、どこかで“バレるんじゃないか”って怖くなるんです」
そう。
褒められることは、認められること。
でもそれは同時に、“期待”や“責任”も背負う気がして、怖くなる。
■ 「否定のクセ」は、過去の“防衛本能”
素直に褒め言葉を受け取れない人の多くが、過去にこんな経験をしている。
- 失敗したときだけ注目された
- 調子に乗るなと言われた
- 期待されたのに応えられなかった
その記憶が、こう刷り込む。
「認められるのは怖い。後で落ちるから。」
こうして、褒められる → 警戒する → 否定するというループが無意識に作られていく。
■ 受け取り下手な人が、実は「繊細なプロフェッショナル」
不思議なことに、褒められるのが苦手な人ほど、実はこんな人が多い。
- 誰かの気持ちに敏感で
- 自分の弱さも知っていて
- “ちゃんとしたい”気持ちが強い
つまり、誠実なんです。
ただ、誠実すぎて、まだ「理想の自分」と「今の自分」のギャップを埋めようとしてる途中なのかもしれない。
でもそれって、“成長中の証拠”じゃない?
■ 「ありがとう」の一言が、未来の自分を育てていく。
もし今日、誰かに褒められたなら。
照れながらでも、こう返してみてほしい。
「ありがとうございます。そう言ってもらえて、ちょっと自信になります」
完璧じゃなくていい。
その“ちょっとの自信”が、次のチャレンジを後押ししてくれるから。
■ 自分をちゃんと受け取れる人は、ちゃんと人も受け取れる。
受け取る力は、与える力と、実はつながっている。
自分を否定し続ける人は、どこかで他人の言葉や気持ちにも壁を作ってしまう。
逆に、自分を認められるようになると、人の優しさや、信頼、フィードバックも、まっすぐに受け取れるようになる。
そして、その状態こそが、人間関係も、キャリアも、“深まるスイッチ”になる。
■ まとめ:「褒められるとソワソワする病」から抜け出す方法
- まずは“否定しない”を目標にする
→ ありがとう、だけでOK。 - 褒められたら、「この人は何を見てくれてたんだろう?」と考える
→ 自分の価値が、少し見えてくる。 - 1日1回、自分で自分を褒めてみる
→ 他人の言葉に耐性がつく。
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