「心の整備士って、必要ですか?」——“壊れてないけど、なんか重い”あなたへ

■ 「何も起きてないけど、疲れてる」って感覚、ありませんか?

先日、ある企業の管理職の男性(38)がふと漏らした言葉に、私はハッとしました。

「別に何か大きな問題があるわけじゃないんですよ。
でも最近、朝に目が覚めても『よし、今日もやるか!』って感覚が薄くなってて。
誰にも言うほどじゃないけど、正直…ちょっと重い。」

これ、実はめちゃくちゃ多いんです。
燃え尽きでも鬱でもない。でも“エンジンがかからない”。

そんな「心の微妙な不調」、あなたはどうしてますか?


■ 心は「壊れてから」じゃ遅い。“点検”ができる人が伸びる

車だって、壊れてから整備するとお金も時間もかかりますよね。
でも多くの人は、自分の“心のエンジン”には全く同じことをしてしまう。

  • 倒れてからようやく休む
  • 限界を迎えてからようやく話し出す
  • 関係が壊れてから「なんでこうなった?」と振り返る

でも本当は、「不調の前」にプロと話すことができる人こそ、安定して走れる人です。


■ カウンセリングって「相談」じゃなく、「整備」です

心理カウンセリングというと、こう思っていませんか?

  • 病んでる人が行く場所
  • ネガティブな人のためのケア
  • 相談する“べき問題”がないと行けない

これは完全に誤解です。
私から言わせれば、“今なんとかやれてる人こそ、早めに来た方がいい”

なぜなら、こんな人こそ「つまずきに気づきにくい」から。


■ 事例:年収1,000万プレイヤーの“静かな限界”

私のクライアントで、大手企業に勤める40代男性がいました。
役職もあり、評価もされ、年収も申し分ない。

でも、ある日こんな言葉をこぼしました。

「俺の人生、全部“まあまあ”なんです。
仕事も家庭も悪くはない。だからこそ、“何かを変えちゃいけない気がする”。
でも本音では、このままだと時間だけが過ぎる気がしてて…」

彼は、カウンセリングを通じて「正解を探す」のではなく、“本当の問い”を見つけていきました。

  • 自分が本当に欲しい時間の使い方は何か
  • 成功ではなく、“納得”のある日常とは何か
  • 誰かに認められることと、自分が満ちることの違いは何か

半年後、彼はこう言いました。

「初めて、“他人の期待じゃなく、自分の意思で動けてる気がします。”」


■ 心理カウンセリング=“深呼吸ができる場所”

私たちは、つい“走ること”に慣れすぎて、立ち止まることに罪悪感を抱いてしまいがちです。

でも、止まって深呼吸する時間があるから、また走れる。
心理カウンセリングは、まさにその“止まって整える場所”。

  • 問題を解決することがゴールじゃない
  • 自分を否定しない“安全地帯”があることが何より大事
  • 言葉にならないモヤモヤに、名前をつけるだけで軽くなる

これは、誰にでも必要な「心の習慣」なのです。


■ 問い:あなたの“心の声”、最後に聴いたのはいつですか?

心理カウンセリングって、「人生を劇的に変える」ことより、「じわじわ、自分の輪郭がはっきりしてくる」ことの方が多いんです。

  • なぜかイライラしがちだった理由がわかる
  • 「なんとなく虚しい」の正体が見えてくる
  • 誰にも言えなかった本音に、自分でOKを出せるようになる

変わるって、実は“自分に対して正直になる”ことから始まるんですよね。


まとめ

✔️ 心理カウンセリングは「壊れた心を直す」ものじゃない
✔️ 「不調じゃないけど、何か重い」人にこそ効果がある
✔️ 問題解決よりも、「心の輪郭を整える」時間

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