「自分には何もない」症候群が勝手に作り上げた幻をぶち壊せ

■ 「自分には大したことがない」と、彼は笑った。

都内のIT企業で管理職をしているBさん(42歳)。
穏やかで、周囲からの信頼も厚く、チームの成果も出している。

でも、彼はいつもこう言う。

「いや、僕なんて運が良かっただけですよ」
「仕事?いやぁ、もっと優秀な人たくさんいますし」
「リーダーなんて器じゃないですよ」

なぜ、そこまで“自分の価値”を否定するのか?


■ 謙虚と自己否定は、まったく別モノ。

日本人がよく勘違いするのがこれ。

「自分を認めること」=「自惚れ」
「自信がある」=「調子に乗ってる」

…いやいや、それ違う。

自分の価値を認めることは、ただ“事実”を見てるだけなんです。

Bさんが部下を支え、成果を上げ、信頼を集めているのは偶然じゃない。
にもかかわらず、「それを受け取るのが怖い」のが本音だった。


■ なぜ、自分の価値を受け入れるのが怖いのか?

Bさんに聞きました。

「だって、“そんなにすごくない自分”がバレたら終わりじゃないですか」

そう。
彼の中には「今の自分は、たまたま上手くやってるだけ」っていう、“いつ崩れるかわからない仮面の自分”がいた。

これ、実は インポスター症候群(Imposter Syndrome)って呼ばれる心理現象。

成果を出しても、「まぐれだ」「周囲のおかげだ」と感じてしまう人たち。


■ 自分の価値は、“外の尺度”じゃなく、“自分の体感”で決める

Bさんには、こんな問いかけをしました。

「自分のことで、“誰にも評価されてないけど、自分は誇れる”ことってありますか?」

しばらく黙ったあと、彼は言いました。

「…毎週、部下と1on1してるんですけど、どんなに忙しくても必ずやってるんです。正直、面倒なときもあるけど、それだけは手を抜きたくないんです」

それだよ、それ。

それこそが、Bさんの「価値」そのものだった。

評価や数字では測れない、でも確かにそこにある“こだわり”や“信念”。
そこにこそ、自分の価値が宿る。


■ 「あなたの価値は、他人に決めさせなくていい」

「自分には価値がない」って思ってる人ほど、実は人一倍、努力していたりする。

でも、その価値を“ちゃんと見よう”としない。
なぜなら、「認めてしまうのが怖い」から。

でもね。

自分の価値を認めることは、傲慢じゃない。
むしろ、自分を信じて生きるための、最初の一歩。


■ 最後に

誰かに「すごいですね」と言われたとき、「ああ、自分ってすごいところもあるんだな」って、ちょっとだけでいいから受け取ってみてください。

その“ちょっと”が、心の中の「自分なんて」の壁を壊し始めます。


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