「やりたい。でも、なぜか動けない」
それ、意思が弱いんじゃなくて、“見えない鎖”かもしれません。
彼は、都内のIT企業で働く35歳。
仕事はできるし、部下からも頼りにされている。
でも、個人で何か始めたいと思ってから、もう1年が過ぎていた。
「ブログも作ろうとしたんですよ。途中までやったんですけど…なんか、ダメでした。」
「なんか、ダメ」
この言葉の奥に、たくさんのブレーキが隠れていた。
- 「こんなの出しても、誰も見ないよな」
- 「どうせ続かない」
- 「会社の人にバレたら恥ずかしいかも」
- 「副業で結果出す人って、特別な才能がある人だけだろうな」
これらの声は、誰かが言ったわけでもない。
全部、自分の頭の中から聞こえてくる声だった。
マインドブロックは、「正しさの仮面をかぶった怖れ」だ。
マインドブロックって、最初はすごく“正しいこと”を言ってくる。
「現実を見ろ」
「慎重に判断しよう」
「リスクを考えて」
もっともに聞こえる。
でも、その実態は、
「過去の痛み」と「未来の不安」がタッグを組んだ、心の自己防衛装置。
たとえば、昔「頑張ったのに笑われた」とか「調子に乗って失敗した」とか、そんな小さな記憶が無意識にこう囁くようになる。
「失敗しないように、やらないでおこうよ」
つまり、マインドブロックはあなたを守ってきた“名残”でもある。
それが厄介なほど説得力を持ってしまうのは、ちゃんと理由があるんです。
無理に壊す必要はない。ただ、“正体を知る”だけでいい。
よく、「マインドブロックをぶち破れ!」みたいな言葉を聞くけれど、実は壊そうとすればするほど、心は反発してくる。
だってそれは、自分を守ってきた部分だから。
本当に必要なのは、問い直すこと。
- 「これはいつからある声だろう?」
- 「この声は、誰の価値観に影響されてるんだろう?」
- 「本当に今の自分に必要なものなのかな?」
すると、不思議とその“声”は小さくなる。
「あ、これは昔の自分が怖がってただけかもしれないな」
「今の自分なら、ちょっと違う選択ができるかもしれない」
そんなふうに、“小さく一歩踏み出せる余白”が生まれてくる。
実際にマインドブロックが外れたとき、何が起きるのか?
先ほどの彼は、こう言っていた。
「あのときは何がブロックだったのかもわからなかったけど、思ってることを“言葉にして聞いてもらえた”だけで、ちょっと動けました」
完璧なビジネスプランを立てたわけでもない。
副業で爆発的に稼いだわけでもない。
でも、自分の中にあった“何かの許可”が下りた瞬間があった。
- 自分の好きなことで発信してみてもいい
- 下手でも、恥をかいても、やってみるのは悪くない
- 失敗したら、やり直せばいいだけ
それが、「静かに自由になる」ってことなのかもしれない。
まとめ:マインドブロックは、“止まってる自分”じゃない。“守ってきた自分”だった。
人は誰でも、「やりたいのに動けない」時間を持っている。
でもそれは、怠けでも、逃げでもない。
むしろ、繊細に感じ取ってきた証拠。
だから、焦らなくていい。
無理に突き破らなくてもいい。
まずはその“声”に耳を傾けてみる。
そして、「もう大丈夫」と優しく言ってあげられたとき、新しい選択肢が見えてくる。
あなたが今感じている“もやもや”は、これから動き出すサインなのかもしれません。
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